【2024年】通勤時間帯に遅延が多い路線ランキング!関東エリアの運行状況を検証した結果を大公開!

分析

引越し等で住む場所を決める際に気になる点のひとつに、通勤電車の混雑状況や運行状況があるかと思います。

通勤電車が遅延や運転見合わせとなると、いつもより混雑するし、会社に遅刻する可能性も高くなります。場合によっては代行輸送で通勤するため、いつも以上に疲れることになります。

WEBで通勤時間に遅延や運転見合わせが多い路線を調べても、根拠となる数字がなく分かりにくいですし、通勤時間帯に限定した遅延発生回数等の情報など見つけることができません。

そこで、「Yahoo路線!」の運行情報を使って、関東エリアの各路線について、遅延・運転見合わせの発生状況をまとめました!

住む場所を決める際の検討材料として役立てて頂ければ嬉しいです。過去(2023年)の調査結果はこちらのページを参照してくだい。

集計データ・定義の説明

今回集計に利用した情報は以下です。

集計データYahoo!路線、関東エリアの平日6時~9時、17時~20時の1時間ごとの運行状況
集計期間2024年4月1日~2024年9月31日
うち平日は124日
各種定義●遅延の定義:運用状況に「列車遅延」と記載あり
●長時間遅延発生の定義:当日の6時~9時、17時~20時のそれぞれ計測タイミング(4回)のうち、2回以上遅延あり
●運転見合わせの定義:運行状況に「運転見合わせ」と記載あり

運行状況を平日の通勤時間帯(6時~9時、17~20時)に限定して検証することで、より通勤の実態に即した調査結果となります。

また、通勤で避けたい状況としては、ちょっとした電車の遅延ではなく、長時間の遅延と考えられるので、長時間遅延発生率も集計しています。

ただし、長時間遅延発生率については、集計データに遅延時間がないため、6時~9時、17時~20時の毎時の各4回の情報より、2回以上遅延のある先を、長時間の遅延が発生した路線とみなしています。

通勤時間帯に遅延の多い路線Best10

2024年4月から9月の平日で遅延の多い路線を発表します。

路線遅延
発生回数
発生率順位
湘南新宿ライン7056%1
東海道本線[東京~熱海]5343%2
京浜東北根岸線4637%3
埼京川越線[羽沢横浜国大~川越]4637%3
高崎線4637%3
宇都宮線[東京~宇都宮]4536%4
りんかい線4133%5
総武線(快速)[東京~千葉]4133%5
中央線(快速)[東京~高尾]3931%6
山手線3730%7
中央本線[高尾~大月]3629%8
中央総武線(各停)3528%9
横須賀線3427%10

通勤時間帯に遅延の多い路線の第1位は「新宿湘南ライン」(遅延発生率59%)となりました。

湘南新宿ラインは、高崎線(遅延発生率37%)、宇都宮線(遅延発生率36%)、東海道本線(遅延発生率43%)、横須賀線(遅延発生率27%)を相互直通運転する路線であり、それぞれの路線の遅延の影響を受けやすく、結果遅延の多い路線の第1位となっています。

4位には埼京川越線がランクイン(遅延発生率37%)してますね。この路線も湘南新宿ラインの遅延を受けるようで上位にランクインしてます。

通勤時間帯に長時間遅延の多い路線Best10

2024年4月から9月の平日で長時間遅延の多い路線を発表します。

路線長時間遅延
発生回数
発生率順位
湘南新宿ライン6452%1
東海道本線[東京~熱海]4637%2
高崎線3528%3
宇都宮線[東京~宇都宮]3125%4
京浜東北根岸線2923%5
中央線(快速)[東京~高尾]2722%6
中央本線[高尾~大月]2520%7
山手線2319%8
京急本線1815%9
内房線1714%10

長時間遅延の多い路線の第1位は「新宿湘南ライン」(長時間遅延発生率52%)となりました。2位の東海道本線よりも発生率が15%も高く、2日に1回は遅延が発生していることになります。

湘南新宿ラインは、高崎線、宇都宮線、東海道本線、横須賀線を相互直通運転する路線であり、それぞれの路線の遅延の影響を受けやすく、結果長時間遅延の多い路線の第1位となっています。

その他の路線だと、京浜東北根岸線(長時間遅延発生率23%)、中央線(快速)[東京~高尾](長時間遅延発生率22%)も、長時間遅延発生率が20%を超える路線です。

また、遅延路線TOP10には存在しなかった京急本線(長時間遅延発生率15%)や内房線(長時間遅延発生率14%)が長時間遅延路線のTOP10に現れたのもポイントです。

通勤時間帯に運転見合わせの多い路線Best5

2024年4月から9月の平日で、運転見合わせの多い路線を発表します。

路線運転見合わせ
発生回数
発生率順位
水郡線1613%1
東海道本線[東京~熱海]97%2
中央線(快速)[東京~高尾]86%3
外房線86%3
いすみ鉄道線76%4
中央総武線(各停)76%4
内房線76%4
小田急小田原線76%4
水戸線76%4
総武本線[千葉~銚子]76%4
西武新宿線76%4
西武池袋線・秩父線76%4
高崎線76%4
久留里線65%5
伊豆急行線65%5
吾妻線65%5
小湊鉄道線65%5
常磐線[水戸~いわき]65%5
成田線[千葉~成田空港・銚子]65%5

遅延の多い路線とは異なり、運転見合わせ発生率の第1位は「水郡線」(運転見合わせ率13%)でした。水郡線は茨木県のローカル線ですので、影響のある方は少ないかもしれません。

ローカル線を除いた場合、通勤時間帯転見合わせの多い路線の第1位は、東海道本線(運転見合わせ発生率7%)、第2位は中央線快速(運転見合わせ発生率6%)で、月に1回は運転見合わせが発生していることになります。

西武線や小田急線も4位(運転見合わせ発生率6%)にランクインしてますね。

運転見合わせは通勤への影響が大きいので、できる限り避けたい事象です。

まとめ

2024年4月~9月の平日通勤時間帯に、長時間遅延の発生する路線は、1位 湘南新宿ライン(52%)、2位 東海道本線(46%)、3位 高崎線(28%)、4位 宇都宮線(25%)、5位 京浜東北根岸線(23%)となり、週に1回以上は、長時間の電車遅延が発生しています。

また、前回23年2月3月の調査では、1位 湘南新宿ライン(37%)、2位 高崎線(29%)、3位 東海道本線(27%)、4位 宇都宮線(22%)、5位 中央線(快速)(17%)だったので、少し変化があるようです。コロナ過が落ち着ていきて変わってきている可能性もありますね。

運転見合わせの多い路線は、東海道本線(運転見合わせ発生率7%)、第2位は中央線快速(運転見合わせ発生率6%)で、月に1回は運転見合わせが発生しています。

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